119系 概略・仕様
119系の概略
119系は、1982(昭和57)年から1983(昭和58)年にかけて、老朽化した国鉄飯田線の
旧型国電の取替え用に57両製造された。
2両、3両または4両で編成を組む。
国鉄の新形式電車としては珍しく一両で走行用の機器を集約した1M方式で、飯田線の線形
に合わせ、勾配抑速ブレーキを備え、長距離の乗車と観光地を走行することを考慮し、
ロングシートとクロスシートを組み合わせたセミクロスシートの座席配置となっている。
両開き式の扉を側面に3個配置している。
また、新製費用を抑えるため廃車発生品を再利用している。
塗色は、スカイブルー地に白色の帯が巻かれていた。また、冷房装置は搭載されていなかった。
2012(平成24)年3月31日をもって119系の運用がなくなり、一部編成は改造の上、えちぜん鉄道に譲渡された。
2013(平成25)年に、JR東海から全車両廃車になった。
119系の写真。0番台で、登場当初の塗装から白地に緑色と橙色の帯のJR東海色に変更されている。
また、冷房装置も搭載されている。それ以外は、製造当初の姿をとどめている。
119系の主な仕様
項目 | クハ118 | クモハ119 |
---|---|---|
車長(mm) | 20,000 | 20,000 |
車幅(mm) | 2,805 | 2,805 |
車高(mm) | 3,675 | 3,675 |
許容最高速度(Km/h) | 100 | |
主電動機 | MT55A | |
定格出力(kw)1) | 110 | |
主制御器 | CS54 | |
制御方式 | 主電動機直列接続、抵抗・弱め界磁制御、停止および勾配抑速発電ブレーキ付 | |
台車 | DT21T | DT33 |
パンタグラフ | PS23A | |
定員(座席) | 137(58) | 141(60) |
1)一時間当たり、電動機一個当たり