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主な日本語放送局の情報

かつては、BBC(英国放送協会)やDW(ドイチェ・ベレ)でも日本語放送を行われていましたが、最近のインターネットや衛星放送 の普及などで日本語放送をする国際放送局が縮小傾向にあります。日本語放送が維持されていても、放送時間の縮小やコーナー の削減(再放送の拡大)などが見られます。
しかし、すべて無くなったわけではなく現在もアジアの近隣諸国を中心に健在であります。
このページは、私が実際にラジオで聴いた情報を基に記述しています。 受信場所は、長野県上伊那郡。受信状況は、SANGEAN社製ATS-909Xに付属の巻き取り式アンテナをベランダに設置した状態であります。
3月31日に国際的な短波放送の周波数変更が行なわれました。変更後の周波数を掲載しています。

日本語放送局一覧

東アジア

韓国  北朝鮮  中国   台湾  モンゴル  日本

東南アジア

タイ  ベトナム  インドネシア

中近東

イラン

ヨーロッパ

ロシア

アメリカ

アルゼンチン

その他

キリスト教系

中国国際放送(CRI)

中国国際放送

中華人民共和国の国営国際放送であります。共産党一党統治の国なので、政府に都合に悪い情報は無論遮断されます。 政治的には、中国政府の公式な立場から放送し、国際ニュースも第三世界の協調関係の視点で先進国とは異なる視点で放送しています。 最近は、経済関係やエンタメのニュースが多いです。ニュースの他にも中国リポート、音楽、中国語講座、などがあります。 日本語短波放送の中で最高の受信状態であります。中国の国の勢いがそのまま短波放送にも表れている感じであります。
2013年4月から番組内容が大幅に変更になりました。

放送時間(日本時間)周波数(kHz)
07:00~09:0011,770 13,640
19:00~20:007,325 11,620
20:00~22:001,044 7,325 11,620
22:00~23:001,044  7,325  7,410
23:00~00:001,044  7,360  7,410
00:00~01:001,044  7,410  9,585

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台湾国際放送

台湾国際放送

台湾の国際放送で、1949年(昭和24年)放送開始の歴史ある放送局です。
台湾の成り立ちが、そもそも1920年代の中国・国民党政府であり、後に中国共産党との内戦に破れ、国民党政府が 台湾に逃れ、その後中華民国を建国するなど複雑であります。
それが、放送に反映されることがあります。中国との関係は複雑で、経済面では深く結びついているけれど、 外交や軍事面では、中国本土と対立している状況にあります。
台湾の名称が、時によって中華民国、台湾、チャイニーズ・タイペイに変わるところをみると、台湾の置かれた立場を物語っていると思います。
放送では、台湾のニュースのほか、日本との関係もよく紹介されています。 もちろん、現在の台湾の紹介もあります。
受信報告書を送りますと、玉山会リスナーズクラブに登録されます。2023年10月1日より17時からの放送がなくなりました。

放送時間(日本時間)周波数(kHz)
20:00~21:009,740

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KBSワールドラジオ

韓国国際放送

韓国公共放送KBSの国際放送であります。ニュースを聞いていると、受験競争が激しく学歴社会であり、ITが発達していて、経済が 日本とよく似ていることがわかります。かつての日本の植民地支配の影響を受けている部分があることも確かです。(一方で、それを 克服しようとする動きもあります。)また、北韓(韓国での朝鮮民主主義人民共和国の呼称)関係についてもたびたび報じられます。
放送中のアナウンサーのトークで、家庭(特に子供)や仕事のことについて語りあっています。あまりに生活感があり、韓国で生活し ているような感じです。アナウンサーのニックネームが、「ひまわり」だったり「あやめ」など微妙な センスがあり、よく「おやじギャグ」を発しています。
2021年10月から19時からの放送がなくなりました。

放送時間(日本時間)周波数(kHz)
10:00~12:0011,810
17:00~19:00 6,155
20:00~21:00 1,170

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ロシアの声(VOR)

ロシアの声

ロシアの前身国、ソビエト連邦時代の1942年(昭和17年)に、モスクワ放送として放送開始の伝統ある放送局 であり、長い間、ソビエト連邦・ロシアの放送局として親しまれてきました。
しかしながら、2014年1月1日より中波での放送がなくなり、短波のみでの放送になりました。
2014年4月1日以降のラジオ(含む短波)放送に関しては、廃止も含め未定との告知がありましたが、 当面短波放送を継続するとの報告がありました。
しかし、4月1日以降の短波を含めたラジオ放送は聴くことができません。ラジオ放送は、無くなったようです。
2015年から「ロシアの声」から「ラジオ・スプートニク」に名称変更となり、リア・ノーボスチ通信社 が関係するなど、組織変更が行われました

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ラジオタイランド

ラジオタイランド

日本語放送がなくなったり再開したり、いろいろと変動の多い放送局です。A24スケジュールには日本語放送があります。

放送時間(日本時間)周波数(kHz)
22:00~22:159,385

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ベトナムの声放送(VOV)

ベトナムの声放送

ベトナムの国際放送であります。ベトナム経済が良くなってきているのと、近年日本との経済関係が深まっていることにより、 ラジオ放送の充実が見られ、以前よりもはるかに聴きやすくなりました。
ニュースの後に音楽やアナウンサー同士のトークを流して終了するパターンです。随所に共産党国家の一面がニュースから垣間見えます。 しかし、ベトナムのニュースを聞くことなどないので情報源としては貴重であります。
日本語のホームページができました。ベトナムのニュースが見ることができ、過去のラジオ放送の再生ができます。 また、短波放送の情報は「番組表」をクリックしてください。

放送時間(日本時間)周波数(kHz)
20:00~20:279,840 12,020
23:00~23:279,840 12,020

※2020年9月7日より7時からの放送がなくなり、2023年より21時からの放送がなくなりました

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朝鮮の声放送

朝鮮の声

「チョソンノコエホウソウ」と発音します。 世界で唯一といっていいくらいの見事なプロパガンダ放送であります。
最初に、北朝鮮国歌が流れ、「朝鮮人民共和国の首都平壌からの放送です」とアナウンサーが言った後、金正日将軍の歌が流れます。 この歌は最後に、♪万歳万歳金正日将軍「マンセー、マンセーキムジョンイルチャングン」と最後に締めくくります。このフレーズだけ 脳裏に離れられません。 その後放送予定をアナウンスし、ニュースに入ります。
ニュースの内容は、外国からの賓客、世界各地の北朝鮮の偉大さをたたえる新聞記事、および行事の紹介、 農業・工業生産の達成、韓国の親北朝鮮一派の弾圧などです。時々この放送で北朝鮮の公式見解などを表明することもあるので、 貴重な情報源でもあります。
ニュースの後に、金日成の回顧録が放送されます。主に、朝鮮独立のための抗日パルチザン活動の時期が主です。 金日成氏が、白頭山生まれで(革命の聖地にもなっている)、抗日運動の指導者から朝鮮民族の解放者となり、やがて北朝鮮の指導者になっていることが この放送を聴くとよくわかります。
回顧録の後に、北朝鮮人民の生活や生産活動の様子などが放送されます。コーナー間に音楽が挿入されます。
ホームページもあります。アイコンをクリックしますとハングルでのホームページにリンクします。 上部の日本語をクリックすると、日本語のページを見ることができます。 ただし、短波放送の周波数や番組についての情報は無く、北朝鮮の紹介やニュース が主な内容です。

放送時間(日本時間)周波数(kHz)
06:00~09:00 621 3,250 9,650 11,865
16:00~22:00 621 3,250 7,580 9,650 11,865

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モンゴルの声放送

モンゴルの声放送

日本のODAの援助によりモンゴルの声の送信設備が更新されたと聞きました。 そのおかげで、受信状態はかなり良くなりました。
アナウンサーの日本語は、聞きづらいときが多く見られます。ニュースがなく音楽だけの日もあり、 最低ニュースは入れてほしいものだと感じています。
日本語のホームページは、機械的な日本語訳が見られますが年々改善してきている感じです。 ニュースやモンゴルの紹介の他、短波放送の情報や過去の放送音声が得ることができます。
2013年3月1日より夜の放送時間が変更になりました。以前は18時から30分間の放送が、 変更後は19時30分から30分間の放送になりました。
さらに、2021年12月1日から深夜0時からの放送が、22時から30分間の放送に変更になりました。

放送時間(日本時間)周波数(kHz)
19:30~20:0012,085
22:00~22:3012,015

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イラン・イスラム共和国国際放送(IRIB)

IRIB

中東イランの国際放送局です。2018年9月22日で、短波・インターネット放送とも終了しました。
遠くイランからの発信ということで、日によってよく聞こえたり、聞こえなかったりしました。 ニュースやコーランから生きる道しるべの紹介、イランの生活や文化の紹介が放送されていました。 ホームページもなかなか充実しています。インターネットのサイトはありますが、ペルシャ語のサイトとなり、リンクは外してあります。

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インドネシアの声

インドネシアの声

インドネシアの国際放送です。
短波放送は、インドネシア向けに行われており、ここでは周波数と放送時間の紹介はしません。

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RAE(アルゼンチン)

RAE

短波で日本語放送をしていますが、アメリカ大陸向けで日本では全く聞き取ることができません。
インターネットでは放送していますので、リンクだけしてあります。

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ラジオNIKKEI

ラジオNIKKEI

日本国内向けの商業用短波放送。昔の「ラジオたんぱ」(NSB)で株・競馬放送で知られています。 現在もその形式を残していますが、東京証券取引所の株価実況中継が2009年に廃止されました。

チャンネル放送日・放送時間(日本時間)周波数(kHz)
第107:00~08:00   17:00~24:003,925
07:00~24:006,055 9,595(予備)
第208:00~19:00 6,115 9,760(予備)
19:00~23:003,945 9,760(予備)

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キリスト教系

Reach beyound

Reach Beyond

Reach beyond(リーチ ビヨンド)からの放送は、2種類ありますのでそれぞれ紹介します。

HCJB

かつて、エクアドルからの日本語放送・「アンデスの声」でおなじみであった尾崎和夫さんがアナウンサーとして製作されている、キリスト教系の放送です。
製作は東京の淀橋教会が行っています。 キリスト教系といっても、教派にこだわり、伝道や聖書を読むことが主ではなく、キリスト教系の活動をしながら、 その活動のインタビューやお話が中心です。

放送時間(日本時間)周波数(kHz)
土・日 07:30~08:0017,650
土・日 20:00~20:3015,460

Thru the Bible

J・ヴァーノン・マギー博士による聖書の教えの解説を、日本語に翻訳している放送です。

放送時間(日本時間)周波数(kHz)
月~金 07:30~08:0017,650

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FEBC

放送時間(日本時間)周波数(kHz)
21:30~22:451,566

敬けんなキリスト教信者向けの放送です。
イエスの言葉・行いと聖書の教えをもとに、生きる道を探求する感じの放送です。

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Bible Voice Broadcasting(希望の灯)

Bible Voice Broadcasting

2016年1月末で短波放送を終了し、インターネット放送に切り替わりました。

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World Harvest Radio Angel3 (主の来臨に備えて)

World Harvest Radio

独特の甲高い女性の声が印象的な放送です。こちら側から見れば、聖書原理主義的なところが見られ、かなり偏っているかとおもいます。
受け取り方は、人それぞれなのですが、個人的には、間に受けて聞くことをお勧めしません。
2019年10月27日より、パラオ送信からアメリカ・サウスカロライナ州からの送信に変更となりました。それ以降短波放送が休止になっているようで、ラジオでは聞くことができませんでした。
しかし、2020年からウズベキスタンから送信されているようで、放送されていることは確かなのですが、聞き取るには困難でした。
2023年3月から放送自体が廃止されたようです。

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KTWR(フレンドシップラジオ)

フレンドシップラジオ

名前の通り、フレンドシップな放送です。
二人の進行役がBCL(短波放送受信者)からのお便りや情報、そしてキリストの教えについて、柔らかくトークする内容でAMラジオ放送のような感じです。
KTWRの送信局の状況が不安定であり、いつ短波放送がなくなってもおかしくない状態です。

放送時間(日本時間)周波数(kHz)
日 21:15~21:459,975

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KTWR(リーディング・ザ・ウェイ)

リーディング・ザ・ウェイ


グアムKTWR局からの発信の短波放送で、フレンドシップラジオと同じですが、内容が異なるため、別項目で紹介します。
聖書学者であるマイケル・ユーセフ博士(英語で話す)と通訳の女性の方の2人で、聖書の教えを延々と説く内容でした。
2019年に放送終了のようです。

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※このホームページのほかに、日本語放送局があるかもしれませんが、現在の私の受信装置で日本で聞き取れるものを、本ページで紹介しました。